落とした。の拾い方

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みずいろのおはなし

 

このおはなしを

 

綴ろうと思ったのは

 

快晴の本日お昼すぎのこと。

 

珍しい。

 

夜と月と海に想いを寄せる私が

 

太陽と共存しようとするなんて。

 

日焼け防止のため

閉め切った寝室のカーテンを開けて

 

ついでに窓も開けたりして

 

市街地から少し離れたこの場所の

 

空気を身体中に巡らせる。

 

血管の隅々まで

 

生きている、が染み渡るこの感覚。

 

肺いっぱいに

自然の空気が入る感覚。

 

とても心地がいい。

 

 

とは言え最近謎のくしゃみが止まらない私。

 

花粉だと困るので空気浴もそこそこに

 

部屋の換気を済ませまたカーテンを閉じる。

 

 

今日は紅茶にしようか、コーヒーにしようか

 

 

 ティーポットとバリスタに尋ねてみた。

 

 

いつもコーヒーだから

時間がある時くらい紅茶にしたら?

 

バリスタさん。

後ろの水の減りも

少し気になる様子。

 

そうね、いつもあなたばかりだもの。

 

ティーポットさん。

そうね、あなたは時間がある時にしか

淹れてあげられないものね。

 

二人の話し合いを遠目にみつつ

 

わたしはまた空に目を移す。

 

 

寝室から移動したので

大きな窓をあけてみた。

 

光が差し込む。心地いい。

 

 

しかしここは田舎と言いつつ住宅地。

 

窓を開けても、見えるのは前の家と

コンクリートと電柱と私の愛車。

 

私が見たいのは一面の青空なのだよ、

 

と少し愚痴をこぼす。

 

 

 

バリスタティーポットの話し合いの結果、

 

本日のお供は紅茶に決定したようだ。

 

 

今度はフレーバーたちの話し合いが始まる。

 

アールグレイ、アップル、グレープ…

様々なフレーバーたちが

ここぞとばかりに盛り上がっているようだ。

 

 

まだしばらくかかりそうだな。

 

 

 

 

話し合いを待つ間、

少し風にあたろうと外に出ると

 

 

 

 

一面の青空が広がっていた。