会えない日のおはなし

肌寒さが続く

エアコンを24℃に設定してみた

洗濯物を干してため息をつく

｢あと何日で帰ってくるのだろう…｣

忙しい彼。もう1ヶ月近く帰ってきていない。

彼の道着を乾かせる幸せを思い出しながら

今日も家事をこなしていく。

そういえば筋トレがまだだった。

8キロピンクのかわいいベルミが

今か今かとこちらをみている。

ちょっとまってね、洗濯おわったらね

あ、まだだ、お皿も洗わなきゃね

ベルミが頷く。

あ、紹介が遅れましたね、

ベルミとは

絶対世界を支配する、みんな倒す。

と意気込み筋トレをはじめた私のために

彼がプレゼントしてくれた筋トレグッズ。

出品者の名前から

ベルミと名付けたのです

30×3セットが私の基本メニュー。

彼が帰ってきたら

フォームをみてもらわなきゃ

腰を痛めてしまいそう

～

お皿も洗って

いよいよベルミちゃんとの

楽しい時間。

彼のことを考えながら

振り回します。

わたしも彼のことを

色んな意味で振り回せるくらいの

女の子になりたいな

なんて思ったり。

今日の筋トレはこれでおわり。

24℃のエアコンを

除湿にかえつつ

ベッドへ足を運ぶのです。

なんてことない日常ですが

彼がいるのといないのとで

私の中で天変地異大革命なので

早く帰ってきて欲しいなと

毎日愛を届けるわけです。

～

なんてね、

可愛らしいことを

書こうと思ったのですが

天変地異大革命中のため

カーテンの隙間からこぼれる月明かり

は、曇があるので見えなくて

そこらへんの電灯のひかりのように

ぽろぽろと溢れて零れて

言葉なのか涙なのか

夜雨と一緒に消えてしまえと

魔法をかけました。

ロイヤルストレートフラッシュを

起こせそうな気分なので

確率的には彼に会える方が高いし

そんなこんなで

どんな理由つけても

会いたいのです。

お誕生日は

0時ぴったりに、なんて

心が18歳のままの私が

泣いてしまうのです。

ピンクの馬車で

迎えに行こうかな！

そしたら私がまた送っていくまで

帰れないぞ！ふんふん！

わーい！だいすき。

今すぐ会いたい。

と、考えるとね

元気がでてきます。

零れた涙を乾かしたら

また明るい声を届けられるように

眠りにつくのです。

おやすみなさい。